積載物によっては別の資格が必要なことも

大型トラックの免許だけではドライバーとして働くのは難しい

ドライバーの仕事に就くなら大型トラックの免許を取得しておいた方がいいと言われています。大型自動車免許があれば一部を除き、ほとんどの車両が運転可能になるためです。しかし、あくまでも運転ができるという話であり、仕事に役立つかどうかは別の話になります。特に運送業については様々な荷物を運ぶので、荷物に該当する資格がなければ仕事に従事することはできません。ドライバーとして働くなら勤務する会社の業務内容を確認し、必要な資格も併せて取得する必要があります。会社によっては入社後の資格取得を容認している所もありますが、それでも資格がなければドライバーとしての勤務はできません。収入など待遇面において有資格者との違いが生じることがあります。

積載物ごとに異なる必要な資格

運送業では取り扱う積載物ごとに必要な資格が異なります。ガソリンなどの石油燃料が当てはまる危険物取扱者免状は広く知られている資格と言えるでしょう。筆記試験だけで取得できるので比較的容易と言えますが、複数の種類があるので積載物ごとにどの資格が当てはまるかを確認する必要があります。プロパンなどの液化石油ガスは高圧ガス移動監視者の資格がなければ運ぶことができません。水銀やアンモニアなどの有毒物質を運ぶ場合は毒物劇物取扱責任者の資格が必要になります。運送会社だけではなく、ガソリンスタンドやプロパン販売店、農薬や肥料を扱うホームセンターなどで働いていると商品を車で運ぶ仕事を任されることがあるので、積載物に該当する資格は欠かせません。